人工呼吸器って、たくさん種類がありますよね。


ほぼ海外製品でいろんな機種があって、ほとんど同じ動作をする”モード”であってもメーカーによって名称が異なっていたり、使い勝手が違っていて、ちょっと操作に混乱するときありますね。
新しい機械見ると、えぇー…ってなります笑


でも使用する場所や場面で大別すると、2種類なんですよ。それぞれの特徴を解説させて頂きますね。
人工呼吸器の種類
使用する場所や場面で大別すると2種類です。
病院内用(急性期用)と
在宅用(慢性期用)です。
病院内用(急性期用)
- 呼吸をサポートするには空気(ガス)を送るための圧力が必要です。
- 病室の医療ガス配管端末器を利用します。作ってある圧力を調節する!
- 患者さんと呼吸のタイミングを合わせやすい。(レスポンスが良い)
在宅用(慢性期用)
- 呼吸をサポートするには空気(ガス)を送るための圧力が必要です。
- 機器本体で圧力を作って押し出します。単体で作動できる!
- 小型・軽量、大容量バッテリー。(装着したまま外出・外泊できる)
病院内でも在宅用の人工呼吸器を使いますよね。


慢性的に呼吸のサポートが必要で高度な動作が求められていなければ在宅用の人工呼吸器を使うのが一般的ですね。患者さんのQOL(生活の質)を考慮して、車椅子に載るサイズで軽いものが良いですね。
IPPV/TPPVとNPPVの分類
人工呼吸器の種類分けをするとき、
IPPV/TPPVとNPPVという分け方もあります。
人工呼吸器から患者さんの肺までの空気(ガス)の送り方が、
侵襲的か非侵襲的か、という分類です。
IPPV/TPPVは侵襲的で、気管チューブという管を口から入れるか、気管切開といって喉を切って管を入れます。
NPPVと比べて、気道が確保されるので人工呼吸しやすいです。
NPPVは非侵襲的で、口から異物を入れたり組織を切ることはせず、鼻だけや鼻と口または顔全体に専用のマスクを当てます。
IPPV/TPPVと比べて、食事や会話が出来るなど生活の自由度が高いです。
そして人工呼吸器には、マスクでの人工呼吸であるNPPVに特化した
「NPPV専用器」というものがあります。

NPPV専用器の特徴は、また別の記事で解説しますね。ひとまず表に特徴と代表的な人工呼吸器の機種名をまとめました。

まとめ

I appreciate your reading the article all the way through.