医療機器管理システムCEIAの管理PCが見つかった。数百万円を拾った。なぜ運用に至らなかったなどもうどうでもいい。この掘り出し物を使わない手はないのだ。
CEIAの販売をしている日本光電の担当者から連絡があった。メーカーのアルカディアから導入時にプレゼンした資料をもらったとのこと。そこには納入予定の機器一覧の記載があった。
通常、医療機器管理システムを購入するとき、パソコン1台というのは稀だ。在庫管理や医療機器の貸出返却をバーコードで運用するなら、そのバーコードを発行するプリンターも同時に購入するなど、周辺機器もセットで買う。
予想通りだが、CEIAを購入するときにプリンター等々も納入したはずで、一番肝心の管理PCが見つかったのなら、まだ他にもあるはずだと考え、あっちこっちの倉庫を探し回った。
探す前に、改めて再び聞いてみた。
「タブレットも納入したはずだが、見たことはないか。」
在籍年数の長い人が自信をもって言われた。
「見たことない。」
同調するように周囲の人たちも皆、同じ文言と頷きを返してくれた。IT担当者は、タブレットがもしあったらさすがに私が気づいているはずだと付け加えた。でも、所在が怪しかった管理PCはあったのだ。今度はまったく諦めなど考えずに、探さない選択肢はなかった。
けっこうあっけなく、タブレットは見つかった。管理PCが置いてあったところの近くに普通にしまわれていた。誰も嘘はついていないと思う。目につかない場所にあったのだから。逆に、タブレットを見た者がいなかったからこそ、タブレットを見つけたときは確信をもってこれだと思えた。施設内に存在しうる台数が少ないということだから。
焦らずにまず充電をした。見つけたことをアピールしたように見えたかわからないが、私のデスクで院内PHSの充電器のとなりに置いて数時間充電した。
バッテリー残量の表示が80%を超えた頃、電源を入れた。真ん中には、CEIA Mobileのアプリが表示されていた。
点検業務を紙で記録に残さないで済むとわかると、探し出すまでの苦労なんて苦労の内に入らない。ほっと安心する間もなく、他の周辺機器も探そうと席を立った。
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物語はまだ続く。のか。