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病院、医療型入所施設の災害対策について【災害対策】

エッセイの呼吸96

以前勤めていた病院では毎年、受電変電設備の点検に臨床工学技士が立ち会っていた。休日に出勤をして各病棟を巡回した。一日がかりだった。

ただ、私の勉強不足でしかないが、つまるところ、停電したとき何日間もつのか、およその計算をしたことがない。私が退職した年度に、改めて災害対策について見直す計画であったから、病院としても設備とマニュアルを修正するところだったと思う。

東日本大震災のとき、3日間の停電が3割弱で一番多かったというデータから、今のところ全国的に3日間を想定した対策が多数だと思う。

一日当たりの電力消費の実測値を平均して、その値を上回る発電が可能な発電機を用意することになる。すべてをまかなうのは難しいので、病院では非常電源だけに電源供給を行う。保安回路ともいわれる。

保安回路のコンセントには、医療機器をつなぐ。患者さんの私物で使われる扇風機や音楽プレーヤーなどは一般電源を使用してもらう。非常電源は、特に生命維持管理装置をつなげる。この辺りは建物の設計によって院内のマニュアルも異なると思う。病床数など規模によっても異なる。細かくは非常電源の中にも種類はある。

新卒で入職した病院では、非常電源につなげる医療機器は、電源コードをタコ足配線にすることはなかった。もちろん、これが大多数だと思う。ただ、某病院では、建物自体が古く、非常電源につながるコンセントの数が限られていたので、やむを得ず延長コードを多用していた。

何気に、病院や医療型入所施設などによって、災害対策は全然違うのではないかと、改めて思う。医療機器であってもクラス分類Ⅱくらいは非常電源につながずに、人工呼吸器などクラスⅢはつなげるなどにしていたところもあったと記憶している。

輸液ポンプを一般電源につないでいた頃があった気がする。現在は、輸液ポンプはクラスⅢに分類される。

病院ではなく、短期の入所を受け入れる医療型施設であっても、無停電電源装置を設置しているところもある。大型地震の経験から4リットル分の水タンクを備えているところもある。

何を線引きとするのか、施設によって役割は違うので、災害時においての目標とするレベルによって、その備えが変わってくるということか。

今日もユウブログに来ていただき、ありがとうございます。
改めて勉強中です。

  • この記事を書いた人

ユウ

人工呼吸管理が好きな臨床工学技士(ME; CE)。十数年の職務経験で、民間病院から県立、国立病院機構の急性期から慢性期医療に従事。東日本大震災の衝撃から一念発起し、米国呼吸療法士プログラムの受けるべく留学するも資金繰りに失敗して途中帰国。でも求めた知識より一緒に過ごしたグローバルかつ多職種の友達が何よりの誇り。趣味は写真。マイブームは禅。医療・健康など少しでも役に立つ発信を心掛けます。よろしくお願いいたします。

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