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できないことが増えることは出来ることがフォーカスされること

エッセイの呼吸91

友人の筋力が低下し出した。昨年の秋頃から徐々に動かなくなってきているとのこと。なかなか頼み事を看護師さんに言えないそうだ。

私は想像でしか言うことができないが、なんとなくわかる気がする。それは、筋ジストロフィーに限ったことではなく、病人の立場は往々にして弱くなりがちだからだ。

自身の肉体的な全盛期と比べて弱ってきたときに、気力も弱くなりがちだ。肉体と精神の強さに相関があるといわれるから、メンタルが弱ったときに筋トレをするのは理にかなっている。

筋ジスの場合はどうすればいいのだろうか。頑張りたいと思う気持ちがあっても、強い意思を持ち続けるのは簡単でない気がする。筋ジスだけでなく他の神経筋疾患でも考えられる。

完全には共感できないのだけれど、話を聞くことはできる。ただ、それでも「あなたはわかってない」と言われてしまうようなことを言ってしまうかもしれない。そこは理屈じゃない部分が作用するから。

人は科学的な根拠のないことを信じるときがある。それは「多くの人に信じられていること」ではなく「私は信じたいこと」だ。つまり、主観だ。

改めて考えることはないかもしれないけれど、自分は信じていること、信じたいこと、理解や共感されなくとも伝えたいものがあったりする。

自我を通そうとすれば、批判や軋轢を生む。それでも後悔を残して死ぬより、私は私という生きた証を残したいと思う。

君には、君にしかできない、君だからできることが、まだあるはずだ。

応援するよ。

今日もユウブログに来ていただき、ありがとうございます。
梶さんっぽいことを言ってしまったか。

  • この記事を書いた人

ユウ

人工呼吸管理が好きな臨床工学技士(ME; CE)。十数年の職務経験で、民間病院から県立、国立病院機構の急性期から慢性期医療に従事。東日本大震災の衝撃から一念発起し、米国呼吸療法士プログラムの受けるべく留学するも資金繰りに失敗して途中帰国。でも求めた知識より一緒に過ごしたグローバルかつ多職種の友達が何よりの誇り。趣味は写真。マイブームはNFT。医療・健康など少しでも役に立つ発信を心掛けます。よろしくお願いいたします。

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