臨床工学技士 書籍紹介 エッセイ

遮二無二

エッセイの呼吸84

久しぶりに在宅人工呼吸器についてレクチャーする機会があった。日常業務で携わっていても、やはり場所によって、まして他の職種となると知らないことが多いらしい。

人工呼吸器など生命維持管理装置が稼働している施設には、その安全管理において専門家の臨床工学技士が必要だと語られて、嬉しい半面、私の説明がわかりにくかったか、色々と心配になった。

ただ、忘れてしまったり、改めて突き詰めていなかった部分の知識があり、私自身も自分のこれまでの経験を振り返る良い機会だった。ほんとまだまだだなと。勉強し続けないといけない。

気合いを入れたいときに、つい開きたくなる本がある。岡本太郎だ。

人生は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ。

自分の中に毒を持て<新装版>, 岡本太郎, 2017

たしかに、あれこれ条件並べて損得を計算するより、すぽ根の方が結果にコミットする感じでわかる気がする。

仮説を立てるのは大事だと思う。でも、実現困難で先送りするのはいいが、できないのではなく、やりたくない理由を探して行動しないのは全然ダメだ。

行動しない人は効率ばかり気にする。

臨床工学技士は縁の下の力持ちだと私は思っていて、あまり資格のことを知らない人にはそう説明してきたけれど、今日「医師や看護師すべての医療従事者が縁の下の力持ちだ」と言っていた看護師さんの話がカッコ良かった。

「怪我をした人や自立困難な人に救いの手を差し出す者が、治療や支援の裏で何もしていないわけがない」そんなこともさらっと言われて面食らった。

信念、倫理、目標、夢、宗教、いろいろ個々に突き動かすものがあると思う。でも、これがこの為に生きてるんだって、ただただ没頭する。爆発する。それでいいのだし、それがすべてだ。

今日もユウブログに来ていただき、ありがとうございます。
突き動かすものに素直に従うだけ。

  • この記事を書いた人

ユウ

人工呼吸管理が好きな臨床工学技士(ME; CE)。十数年の職務経験で、民間病院から県立、国立病院機構の急性期から慢性期医療に従事。東日本大震災の衝撃から一念発起し、米国呼吸療法士プログラムの受けるべく留学するも資金繰りに失敗して途中帰国。でも求めた知識より一緒に過ごしたグローバルかつ多職種の友達が何よりの誇り。趣味は写真。マイブームはNFT。医療・健康など少しでも役に立つ発信を心掛けます。よろしくお願いいたします。

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