2021年11月15日のヤフーニュースの記事を読んだ。「バクバクの会~人工呼吸器とともに生きる~」という団体を取り上げていた。1989年に発足した人工呼吸器をつけた子供をもつ親の会だ。全国に15支部あり、人工呼吸器の社会的な理解を広げるために活動をしている。
団体を立ち上げた当初は、人工呼吸器は据え置きもので在宅での管理が選択になかったとのことだ。この30年で機械はポータブルになって生活の幅が広がった。ただ学校や公共交通機関などの制度の縛りがあり社会の受け入れはまだ不自由な部分があると。それでも進んではいると私的には思う。
改めてハッとしたインタビューの回答がある。
「目が見えにくい人は、メガネをかけますよね。それと同じです。呼吸しにくいから、人工呼吸器をつけて暮らしています」
Yahoo!japanニュース「頑張っても受け入れてもらえない」:人工呼吸器への社会の理解、30年でどう変わった, 2021.11.15
たしかに。メガネも最初はでっかかったように思う。メガネというか拡大鏡になるのか。それが今は重さを感じないくらいに耳と鼻根部に乗っかっている。今じゃ誰もが持っているスマホだって、最初はショルダーバッグサイズの携帯電話だった。
人工呼吸器もいつかはポケットサイズになるのかも。それに近いところまではきている。東野圭吾の小説にも出てくる。たしか筋細胞に電気信号を送って動かすものだったから、まだ実用には疾患を選ぶだろうが、それ自体はいつか完成するだろう。
RTXみたいな陰圧式の人工呼吸器がもっと進化して、ジャケットタイプの精度が上がって、軽度ならば服を着るぐらい感覚で呼吸の補助が出来るかもしれない。NPPVとの併用は十分ありえる。顔がクリアになるというメリットがある。除圧、会話や食事が楽になるかもしれない。
半歩ずつでも確実に前進はしている。悲観せず、諦めず、ぷるぷる震える毎日からは卒業したいものだ。
医療機器の進化により、臨床工学技士という役割の需要が高まったけれど、発達がどんどん進んでいくと高度になり過ぎて必要なくなるな。死活問題か笑
今日もユウブログに来ていただき、ありがとうございます。
臨床工学技士の役割自体もどんどん変わっていくようで。