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急性期と慢性期の向き不向き【公平性と個別化】

エッセイの呼吸76

新型コロナの感染者が過去最大に増えている。毎日のように有名人の陽性報道が流れる。私の好きなミュージシャンの一人もコロナ感染し、予定していた公演が中止になるなどしている。

医療現場も必死である。系列病院だけでなく近隣病院でも当直体制に入ってきているよう。ECMOに関して私は専門にスキルを磨いてきたわけではないので、なんともコメントしがたい。こんな状況が来るならば症例数の多いところでもう少し学んでおきたかったなと思う。

急性期で活きる人の才能の資質は「公平性」だ。もちろん患者さんごとに適宜の対応はある。ただ、基本的には病院のルール、医療チームの方針といった枠組みの中で行われる。それはもちろんどんな病院でも同じことだが、出来ることがあって当院でできなければ転院を考えるということだ。今後も機能分化が進んでいく中で必要なことだ。

慢性期で活きる人の才能の資質は「個別化」だ。もちろん慢性期にも急性増悪で急性期的に対応することはある。けれども、離脱が困難で急性期から慢性期に移行した場合や神経・筋疾患など慢性的な治療をする場合でも、生活の質QOLの観点が急性期より濃い。治療と同時に生活という観点を考える必要がある。急性期に生活は考えない。そこが大きな違いだ。

生活を考えるときに、患者さん個々に最適化する部分が求められる。これは在宅でも同じである。誰かと比べてどっちがいいということはない。同じである必要がないし、より良くあるために必ずしもスピードが要求されるわけではないので、簡単に諦めなくてもいい。

公平性と個別化は相反する。だから向き不向きがある。私はどうやら後者のようだ。昔はそうじゃなかった気がするけれども。人は変わる生き物だ。老化といわれないように成長し続けたいものだ。

今日もユウブログに来ていただき、ありがとうございます。
身内も体調不良を訴え始めた。本当に感染が拡がっているようだ。

  • この記事を書いた人

ユウ

人工呼吸管理が好きな臨床工学技士(ME; CE)。十数年の職務経験で、民間病院から県立、国立病院機構の急性期から慢性期医療に従事。東日本大震災の衝撃から一念発起し、米国呼吸療法士プログラムの受けるべく留学するも資金繰りに失敗して途中帰国。でも求めた知識より一緒に過ごしたグローバルかつ多職種の友達が何よりの誇り。趣味は写真。マイブームは禅。医療・健康など少しでも役に立つ発信を心掛けます。よろしくお願いいたします。

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