エッセイ

未だに心がざわめくコードブルーの言葉

エッセイの呼吸7

「コードブルー-ドクターヘリ緊急救命-」は2008年に始まったフジテレビ系の医療ドラマだ。山ピーやガッキーなど人気俳優さんたちが出演してり、その後シーズン3に映画化もされたヒット作品だ。私は医者ではないけれども、同世代で駆け出しの医療者が活躍する姿には励まされた。

シーズン2だっただろうか。ずっと引っかかっている冒頭のセリフ(ナレーション)がある。ドラマの中では一つの答えを示しているが、それでも印象に残っていて、自分に問い続けている。

「結果より努力する過程が大切だ。そんなこと、真っ赤な嘘だと、大人になって人は気づく。人は結果でしかものを見ない。手を抜いて結果が悪ければ納得がいく。問題は死ぬほど努力して結果が悪かったとき。そんな時、人は、私たちはどうすればいいのだろう。」

新卒で初めて入職した職場は心臓血管外科や循環器内科もある2次救急の病院で、昼夜問わず緊急搬送からオペやカテ、ときに院内で患者さんの急変対応なども経験した。性には合っていた気がするが、仕事ができていたかというと不器用だと自覚しているわりに、違和感を感じるとどうにも言われた通りにやるのが苦手で、先輩方からは面倒に思われていたところがあった気がする。そんな私を非難せずに接してくれた職場の皆さまにはずっと感謝しており、私としてはまた何かの形で一緒に仕事ができたらと願っている。

それはさておき、いくつかの医療現場をみて、病院の外の世界、日本の外の別の業界や文化にも触れた。眩しいほどに美しい景色や仲間との出会いがあった。でも確かに暗い部分は存在していて、ドラマチックにはいかない命のやり取りをみた。楽をしようと思えばいくらでも楽はできる。諦めようと思えばいつでも諦められる。

足を止めた。情熱は薄れた。それでも不器用なのか、最終的には初心に戻って求めたいと思っているのか。わからない。人にはきっとそれぞれ役割があるのだと思う。私は私にできることをやるだけだ。

人は結果でしかものを見ない。誰かからの評価や認められるには結果を出さなければいけない。目的は違ってもいずれそれがきっと自分にとっても良いことに繋がるかもしれない。

でも過程を一番知っているのは自分なのだ。だから、だからこそ自分だけは過程にこだわるべきなんだ。過程を大事にするんだ。失敗してきた自分の道程の中にしか答えはない。

今日も「ユウブログ」に来てくれて、ありがとうございます。
がんばらなくてもいいし、深く考えなくてもいいとは思っていますけどね。

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