エッセイ

生きるのが辛い時代だ、心を燃やそう。

エッセイの呼吸6

これからどう生きてゆこうか。楽しいことがあっても、嫌なことが混じっていると、その気持ちに飲み込まれてしまう。

どのコミュニティーでも自分と馬が合わない人はいるだろうと思う。だからこそ色んなコミュニティーに所属して自分の居場所や役割をたくさん持つといいのかもしれない。それが正解だと気づいたところで実現させることの難しさはある。

私は、好きな仕事だったのに大嫌いな人が一人いたおかげで離れてしまった職場がある。今でも残念に思えてならない。

たしかに競争をすれば勝ち負けや優劣が生まれるだろう。でも、目的地が同じであるのに傷つけてまで勝つ必要があるのだろうか。ライバルとして高め合うならわかる。競うべきところと関係のない部分を刺し、レールから除外することで不戦勝することが顧客にとって正しいことだろうか。

患者さんをも傷つける医療者に正義などないと思っている。被害者が許したとしても、私は彼の言動を忘れない。人は誰もが失敗することはあるし、私自身も法に触れることではないが間違いをしたこともあると思う。でも、なぜ同じ仲間であるはずなのに散々に傷つけられなければならなかったのか。無駄になった時間を過ごしたことが悔しい。

すべては無駄とは思わない。大きな成果が出たこともあった。ただ、そして今、どうすればいい。生きるのが辛い時代だ。ずっと前からそうなのか、私にはわからない。

以前の職場で筋ジス患者さんの愚痴をよく聞いた。同僚からはサボっているとしか思われていなかったように思うが、中には人生相談とまではいかないが、かなりパーソナルな悩みを打ち明けられたこともある。それを仕事中だからといって退けることなどできない。仕事上の関係である前に同じ人間だ。

同じ時代を生きる仲間なんだ。

今日も「ユウブログ」に来てくれて、ありがとうございます。
時代の移り変わりがどんどん速くなっている気がするのは気のせいでしょうか。でもそれは逆にチャンスなのか。

  • この記事を書いた人

ユウ

人工呼吸管理が好きな臨床工学技士(ME; CE)。十数年の職務経験で、民間病院から県立、国立病院機構の急性期から慢性期医療に従事。東日本大震災の衝撃から一念発起し、米国呼吸療法士プログラムの受けるべく留学するも資金繰りに失敗して途中帰国。でも求めた知識より一緒に過ごしたグローバルかつ多職種の友達が何よりの誇り。趣味は写真。マイブームはNFT。医療・健康など少しでも役に立つ発信を心掛けます。よろしくお願いいたします。

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