深々と寒くなると、まして雪なんか降ると「1リットルの涙」というドラマを思い出す。フジテレビ系列で2005年に放送された。たしか映画も別の配役であったと思う。脚本は実話をもとに書かれた1986年に出版された本だ。ドラマが終わったころに読んだ記憶がある。
挿入歌を担当したレミオロメンの歌はヒットした。「粉雪」「3月9日」は今聴いても名曲だなと思う。月日が経ってもカバーされたり、カラオケの定番曲となって度々耳にした。はじめに聴いたときより、むしろ時間が経って聴くと歌詞が身に沁みる。
人との付き合い方って悩ましいなぁと思う。こどもの頃は小学校、中学校、高等学校、その先と環境の変わるタイミングがあって、時間が経てば解決するようなことがあった。待てなければ対処しなければいけないけれど、我慢でなんとか乗り切れることもある。
逆に好きな恋人や友達と離れなければならない場面があった。まだ自立していないから仕方のないことであった。大人になればそんなことはない、と言い切れるほど世の中をまだ知っていなくて、でも期待してところがあった。
ところがどうだろう。上手くいかなときは上手くいかない。離れたくても離れられないときはあるし、離れたくないのに辛いなんていう経験もした。正解はないのだろうけれど。それが生きてゆくということなのでしょうか。
「1リットルの涙」でも病状の進行に伴って人間関係がかわっていく様が描かれていた。主人公は脊髄小脳変性症という難病を患っており、徐々に体の自由がきかなくなっていく病気だ。後に養護学校に通うことになるが、転校するに至る心の変動と周囲の友達との付き合い方がなんともいえない複雑な気持ちになる。
本人のまだ病気を受け入れられない気持ちと、クラスメイトの段々と迷惑に感じてしまう気持ちというギャップ。仲が良かった友達でさえ、お互いに好きなのに付き添いに体は疲れてしまうという現実。
身近に感じなければ、まぁそうゆうことってあるよねで済ませておきたいのだけれど。それに似たことって起きうる。子育てや親の介護でも、そこに病気が絡んでいなくても近い状況に陥ることってあると思う。
その手足助になるのは、いろんな人と少しずつ交流をもつことだと思う。暗い気持ちで一人ふさぎ込んでいても誰も助けてくれない。外との繋がりの中から、手を伸ばしたい人が出てくる。専門家の手でなくても、たくさんの手であれば受け止められる。
でも、最終的には自分だ。自分を救うことができるのは自分だけだ。自分にできないことは頼めばいいけれど、人任せにしてはいけない。それは子供だ。大人とは自立しているということだ。自立しなければ誰かに依存したときに「共依存」関係となる。
共依存は良いときは共に上手くいくけれど、綻びが生じたときに共倒れとなる。自分に自覚がなくても相手を滅ぼしてしまいかねない。自分と相手がそれぞれしっかりと自立しているのか、もしそうでないなら他の誰かの力を借りるなどして自立させることが大事だ。
各々に自立して依存もしている関係が「相互依存」という。相互依存の関係が人間関係を良好にする。そのポイントは、依存関係にない人とも浅く広く交流すること。
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こころが幸福を感じていれば成功する。仕事も交友関係も。ポジティブなメンタルを整えるのが最優先だ。