12月27日の朝日新聞の一面は「ヤングケアラー」だった。ヤングケアラーに定義はないが、厚労省は「大人の代わり、家事や家族の世話などを日常的に行っている子」としており、年齢は主に18歳未満とされるが国によって認識が異なっているとのこと。
記事の中では片親の母が体調不良で仕事を辞め、統合失調症の診断を受けたことから、母に代わって料理に洗濯など家事をするようになったと。ただ、数年後に母の体調が改善すると「燃え尽き症候群」になってしまったと。
バーンアウトだ。昨今のコロナによって医療現場は大変なことになり、バーンアウトする医療者も出てきたことから、耳にする機会も増えた気がする。以前は病院では終末期に関わる仕事で耳にすることが多かった。今は特殊ではある。
もともとの職務上の役割以上に社会的な期待と注目がある。頑張り過ぎている自覚がなかったり、無理をしている実感があっても仕方ない感を感じてしまう。「だってそうゆう職業を選んだんでしょ?」という誰からでもない言葉が聞こえてきそうだから。
先の新聞記事にあるヤングケアラーでは「家族だから当たり前」という説得力のある動機がある。丁度いい距離感、温度感で取り組めばいいのだけれど、好きな人や好きな仕事のためだからこそ気づかぬ内に頑張り過ぎてしまうもの。
そして、一番辛いのが、バーンアウトかもしれないと可能性が頭に浮かんだとき、現状の辛さに体調を崩すなどして無理が出たとき、そのことを相談できる人がいないと更に辛い。いたって健康なときに、もしそうなったときを想像して備えておくことなんてまず発想がない。でも、知識としてだけでも知っておけたら自分の身を守る盾になる。
まず、バーンアウト、燃え尽き症候群というのを知る。症状は、無気力、朝起きられない、過度の消費などなど。怠け者なダメ人間ではない。特に仕事、環境や生活リズムに変化があって、うつ状態がみられたらバーンアウトを疑う兆候だ。
バーンアウトの対処法は、ストレスに向き合うこと。うつ病とは違う。ストレスの原因を知って、離れるなり修正するなりする。そしてプラス私的な考えでは、健康的な習慣に努めることだ。早寝早起き、軽度の運動、腹八分の食事。お酒はひかえる。また気力を取り戻すには、やはり本来のルーティンがすべてだと思う。
今日もユウブログに来ていただき、ありがとうございます。
家族や職場だけでなく、恋人や友人関係にでも燃え尽き症候群は隠れている。なんでも程よくマイペースに。