エッセイ

クリスマスが今年も過ぎて年末の大掃除

エッセイの呼吸45

年末だからといって、改めて大げさな掃除はいつもしない。割と節目節目で持ち物を見直して断捨離をする方だし、気が付いたら真夜中でも騒音にならない程度で気が済むまで掃除をする方だ。

それはそれでどうなのか分からないけれど、気になったときになるべく早くやらないと、その後まぁいいかってなって、それこそ年末だろうが、世間が行動を起こすときにも同じようにしてどうこうしようという気が起きなくなる性分だ。

好きなもの、気に入ったもの、素敵だなぁって思うことはたくさんあるけれど、本当に大事なものって結構少ない。どこでも生きてゆける人でありたいと思ってきた。

旅行のときにパッキングする作業が何気に好きだ。旅先で何が必要になるか、現地調達できそうか、使い慣れているものを持参した方がいいかを考えたり、準備がむしろ醍醐味なんじゃないかと思える、乙な楽しみだと思う。

生きる上で何が必要なのかも知れる。先を想像して計画を立てることは、仕事や恋愛などでも活きる技だと思う。仮説を立てて検証する。理科の実験のようだけど、失敗のパターンもある程度予想して、その責任が負えるならば、あとは何でも試せばいいと思う。

それでも失敗の方が多いと思う。でも、成功からより失敗からの学びの方が面白いものだと思う。ドラマチックを演出する部分だ。何でも上手くいって無双状態の方が正体不明の不安に襲われるものだし。

いま思う無理や不自由に対して少しずつ改善や修正をして、しっくりくるポイントを探り続けるのが、心地良さに繋がる。

片付け、整理整頓をして、改めて必要かどうかを判断して不要となったものを処分するときに思う。物持ちがいいとか、古き良きという言葉とは論点の違うところなのだと。ただ、捨てる度に、また別のものを所有する際に目が肥えて、自分にとって本当に価値のあるものなのか、養われる。

そして、要らないと思っているものを処分してそれを言わないと、ご厚意で誰かから似たものを貰ってしまう。人は変わるし、好み嗜好も変わる。物で豊かな気持ちになれる世界は幸せなことだけれど、不幸な気持ちにもなれてしまう繊細さもある。

人に物を贈るのは、汎用的で消耗品で60点を狙うのが良いのだろうとも思った。プレゼントで頂いたものが、もう全然趣味じゃないことが結構ある。私がたまたま短期間で変わり過ぎる人なのか分からないけれど。でも、プレゼントを贈ること自体が楽しいものだし、プレゼントを受け取ること自体がありがたくて嬉しいものだから、そんな交流そのものはいいなぁって思う。

なんやかんや手紙が頂くもので一番嬉しいな。でも、贈るときは何気にハードル高かったりする。いやだからこそ、内容に限らず手紙をいただくこと自体がもう嬉しいのか。今年はたくさん頂いた。ありがとうございます。

今日もユウブログに来ていただき、ありがとうございます。
クリスマスから正月までの短くて忙しないなって毎年思う笑。

  • この記事を書いた人

ユウ

人工呼吸管理が好きな臨床工学技士(ME; CE)。十数年の職務経験で、民間病院から県立、国立病院機構の急性期から慢性期医療に従事。東日本大震災の衝撃から一念発起し、米国呼吸療法士プログラムの受けるべく留学するも資金繰りに失敗して途中帰国。でも求めた知識より一緒に過ごしたグローバルかつ多職種の友達が何よりの誇り。趣味は写真。マイブームは禅。医療・健康など少しでも役に立つ発信を心掛けます。よろしくお願いいたします。

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