書籍紹介 エッセイ

立派な紙屑になる前に

エッセイの呼吸37

この本、表紙でもう勝ってると思う。本屋で平積みされていたら、つい手に取ってしまった。最初の印象は、小説じゃなかったこと。そして驚いたのは、もっとずっとエモいのかと思ったら、共感するところがあって面白かったこと。

握り潰した紙を元に戻せと言われても、綺麗な一枚には戻らない。これはいじめや暴力と似ているという。これは他者への暴力に限らず、自分への暴力にも起こりうる。無理をし続ける努力は、いつの間にか紙屑になってしまう。謙虚な人ほど、知らず知らずのうちに壊れてしまうと。

人に迷惑かけずに、怒らず奢らずに過ごしたいと思う。そのことと自分さえ変われば何とかなるという行動が、結果的に迷惑をかけたり心配かけたりして、自分も気づいたら体調を崩しているということを経験する。無理をしていたと体に自覚症状が出ないとなかなか気づかない。

困難に直面したら、いろいろと改善策はあると思うけれど、とりあえず寝て、すっきり起きたら外の空気を吸って、誰かと交流する。ただそれだけは正しいと思う。焦らない。考えないとか逃避することとは違う。

石の上にも三年。三年も座ってられるかい。時代が変わるよ。スマホなんてなくても生きてゆけるかもしれないけれど、スマホだけあれば他なにも必要ない時代でもある。ボーっとする時間はあっていいけれど、頑張って嫌々と石の上にいるならば、石の上に三秒でいい。

続けられることが大事だ。サスティナブルがブームでもある時代じゃないか。好きな人とだけ生きてゆこう。

今日もユウブログに来ていただき、ありがとうございます。
「035 壊れないで生きるために」より。その通りだなと。

  • この記事を書いた人

ユウ

人工呼吸管理が好きな臨床工学技士(ME; CE)。十数年の職務経験で、民間病院から県立、国立病院機構の急性期から慢性期医療に従事。東日本大震災の衝撃から一念発起し、米国呼吸療法士プログラムの受けるべく留学するも資金繰りに失敗して途中帰国。でも求めた知識より一緒に過ごしたグローバルかつ多職種の友達が何よりの誇り。趣味は写真。マイブームは禅。医療・健康など少しでも役に立つ発信を心掛けます。よろしくお願いいたします。

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