エッセイ

境界

エッセイの呼吸34

日本の空気を読む風習がよく向くときと悪く向くときがある。良く向けば、和を以て貴しとなすとなり、悪く向けば同調圧力となって、善悪正否関係なく、否応なしに少数派が排除される。ルールがそうデザインされている。

人間関係って難しい。誰から規則を求められても、その線引きが主観的だ。空気によって決まるといって過言ではない。仕事上の付き合いじゃなくても、友人関係や恋人関係、家族にしても言える。

空気じゃわからない。でも空気で上手く悟らないと品がないとされる。言葉は傷つける。でも、本当に嬉しい気持ち、楽しい瞬間は言葉にならないもの。むしろ空気が和んでいるかで決まる。

難しく考えるともっと難しくなる。でも考えないと空気が読めなくなる。考えずに良い空気を向かせる風になることはできるのか。主観はきっと環境に影響されるから、もっとストイックでシビアにならなければいけない。

今日もユウブログに来ていただき、ありがとうございます。
清く賢く、どこまでも続きそうなものにも境界があると信じて。

  • この記事を書いた人

ユウ

人工呼吸管理が好きな臨床工学技士(ME; CE)。十数年の職務経験で、民間病院から県立、国立病院機構の急性期から慢性期医療に従事。東日本大震災の衝撃から一念発起し、米国呼吸療法士プログラムの受けるべく留学するも資金繰りに失敗して途中帰国。でも求めた知識より一緒に過ごしたグローバルかつ多職種の友達が何よりの誇り。趣味は写真。マイブームは禅。医療・健康など少しでも役に立つ発信を心掛けます。よろしくお願いいたします。

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