エッセイ

組織の仕事って標準化することだと思ってた

エッセイの呼吸29

久しぶりに心臓外科の手術を見た。人工心肺装置がオンする前の準備からオフするところまでを改めて見たけれど、あんまり時代が変わっていないように思える。10年くらい時は過ぎているけど、もっと進化しないのかなって思った。

たしかに動脈フィルターが人工肺に組み込まれるようになったとか物品やデバイスの進化はあったのかもしれないけれど、もっとなんかなかったかなぁと思う。むかしは人工心肺をまわすパーフュージョニストが臨床工学技士の花形だといわれて、職業自体の原点であり一人前になるのに何年もかかる高度な技術だ。そして今も薄れてはいるものの、高度であることに変わりない。

思うところは、もっと準備時間を短くできるような仕組みになったり、操作する技士が一年目くらいの修練でも熟練者と遜色なくできるようにならないのかなと思う。もちろんメーカーさんなど企業批判ではないし、先輩方への批判でも全くない。

難しいことを簡単にする仕事をしてこなかった歴史でもある気がしている。複雑を単純にする仕事。人が代わってもマニュアルを遵守すれば、ある程度できるっていう仕組み作りはどんな組織でも基本の仕事だと思う。

もちろんAVRが外科だけでなく内科的な治療でもできるようになってきたことは知っているが、臨床工学技士の業務範疇において、臨床だけでなく機器管理だけでなく、もっとやるべき仕事がある気がする。それが医工連携といわれる、メーカーさんと連携して開発する仕事でもあるとは思うけれど。

居場所が変わっても同じ場所にいる感覚は、新鮮とはほど遠い。

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同じである美しさ。いや同じなんてない、似ているだけ。ということは違うということ。それは、面白い。

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