エッセイ

相剋【己の二面性が競り勝つ】

エッセイの呼吸22

自分だけが一貫性を知っているのかもしれない。

周りからは行動的だと言われるけど、自分では保守的だと思っている。コミュ力が高いと言われるけど、人見知りだと思っている。何でも器用にこなせそうと言われるけど、不器用で何もできないと思っている。

やさしいと言われるけど、強くありたいとも思う。

みんな誰もがいろんな能力を持っていて、何が強みで何が弱みかって究極わからないものだなと思う。少なくとも、結局わたしの良さって何かってよくわからなくなってきている。冷静になって、私にはできないなと思っていたけど、できないと思っていたから焦らずゆっくりやってみたら気づいたら出来ていたり、できると思って手を出したら全然向いてないと強烈に気づくこともある。

だからこそ、引き返せるなら、いやその線引きを始めに設定して、それまでは意思があるならやってみるのが大事なんだと思う。誰かにやめておけと言われても、落ち着いて考えて「試す」ことを踏み外さない限りは、どんどん衝動を行動に変えていくべきだなと思う。

線引きというのは、資金や期限だ。小さく費用で始めてみて締め切りを設ける。これを徹底すれば大抵のことは挑戦できる。そんなことしていいのかなって世間体を気にする必要ない。もちろん法に触れることはダメだけれども。心配ならその心配が払拭するまでとことんまでに調べればいい。始める前に納得いくまで準備すればいい。

たいていは、その準備に時間をかけ過ぎて始められないという。たしかに私もいろんなことを始めないできたかもしれない。でも、そんなことは忘れている。そう、結局その程度だということだ。ずっと心の片隅にあって「いつかは」って気持ちは、拭えないものなら何度でも「それでいいのか」って問いかけられるタイミングが何度でも来るものだと思う。

わたしは前に進めなかった自分が過去にいた。10代の頃にやり残したことを20代でやった。20代の頃にやり残したことを今やっている気がする。ずっと過去の自分が出した宿題に取り組んでいる。

いろんな私がいる。知らないだけで、人は誰もが多面性を持っていると思う。

今日もユウブログに来ていただき、ありがとうございます。
おそらく、親しい人たちは私がこんなにテキストを書く人だとは思ってない気がする。

  • この記事を書いた人

ユウ

人工呼吸管理が好きな臨床工学技士(ME; CE)。十数年の職務経験で、民間病院から県立、国立病院機構の急性期から慢性期医療に従事。東日本大震災の衝撃から一念発起し、米国呼吸療法士プログラムの受けるべく留学するも資金繰りに失敗して途中帰国。でも求めた知識より一緒に過ごしたグローバルかつ多職種の友達が何よりの誇り。趣味は写真。マイブームはNFT。医療・健康など少しでも役に立つ発信を心掛けます。よろしくお願いいたします。

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