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怒涛の機種変更ラッシュ【トリロジーリコール】

トリロジーリコール

こんにちは。ユウ(@yu_ClinicalEng)です。

先月、人工呼吸器トリロジー100plus, 200plusのリコールが出た。
一昨年のリコールの対策品のリコールだ

これに対して、やはりとも思えた。

フィリップスと言えば、NPPVだ。ずっとマスクを売りに機械も販売して、NPPVを通称「バイパップ」と呼ばれたくらいにBiPAPシリーズがシェアを占めてきた。

でももう、そのマスクを開発していない。

まったく、と言ったら語弊がある。CPAP器用には作っているが、在宅人工呼吸器療法用としては、出してはいるが、それ用に作っていない。
まして、一昨年から他社のマスクを取り扱い出した。

そして、ベストセラーを誇ったコンフォートジェルブルーの製造中止

ニュースになった、リストラ
人員はCPAP器部門に流れた。

明らかに、お金をかけていない。
とすると、新しい開発は望みが薄い。

トリロジーEvoで終わりだ。耐用年数は延び、重量は重くなり、大きさも一回り大きくなった。
アピールポイントは、既存の院内用器のV60よりも優れている、という。

在宅ではなく、病院に向けて、かつレンタルではなく買ってもらう商品として売っている。
そして、日本に輸入される台数も限られていると聞けば、主力にはできない。

私は、フィリップスさん大好きですけど、施設の今後を考えると、少なくとも、いつでも離れられる体制を整えておくことを念頭に置いて、運用を変えるべきであると、発信せざるを得ない。

のらりくらりの1年を過ごしたかもしれないけれど、Code redで、今月と来月、機種変更ラッシュになる。

理解できなくても、私を信じてついてきてほしいと、心に強く想い、すすめる。
まぁ、1年前からわかっていたことだけど、足踏みした結果の答え合わせだ。

今日もユウブログにお越しいただきありがとうございます。
今回はちょっと過激で申し訳ありません。あくまで私見です。

  • この記事を書いた人

ユウ

人工呼吸管理が好きな臨床工学技士(ME; CE)。十数年の職務経験で、民間病院から県立、国立病院機構の急性期から慢性期医療に従事。東日本大震災の衝撃から一念発起し、米国呼吸療法士プログラムの受けるべく留学するも資金繰りに失敗して途中帰国。でも求めた知識より一緒に過ごしたグローバルかつ多職種の友達が何よりの誇り。趣味は写真。マイブームは禅。医療・健康など少しでも役に立つ発信を心掛けます。よろしくお願いいたします。

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