エッセイ

仲間と取り組む【三人寄れば文殊の知恵】

エッセイの呼吸134

1年で人は変わるものだなぁ、と最近よく思う。1年前の私は今の境遇を想像していなかったし、今後どうするかの計画が全然違う。根本の信念というか、突き動かす気持ちは何も変わらないのだけど。

仕事の内容はさほど変わらない。チームの一員だったところからワンオペになったくらいだ。いま一人だからこそ思うのは、ひと一人で出来ることには限界があるということだ。

時間は有限であるが故に実務的にできることには限りがある。今はいかに自分がやらないことを意識している。環境整備、マニュアル、仕組み作りに注力している。職場が変われば優先順位から変わるのだと思う。

仕事以外でもいえることだと思っている。某ロックバンドは、幸せを願う度に一人きりではなれない、と歌った。夢は応援してもらえるから叶えられるとすれば、一人では実現できない。よく考えれば、会社組織の根本には、同じ理論で作られている。

なんとなく分かっているつもりだから気にならないのか、いつからか忘れてしまっているのか、それはわからないけれど、人は集まったときにパワーを持ち、それを持って成す。

夢中で取り組んでいるときには気づかない。ふと、疲労したときや立ち止められたときに、一体何のために生きているのか、何に向かって生きているのかの問いに打ちひしがれる。自分の価値を忘れてしまう。

天命の答え合わせなんてわからない。内省して、とことん自分と向き合っても、何度でも疑ってしまうなら、答えを外に探しに行くしかない。

私はあまり交友関係が元々広い方ではなかったが、いま少しずつ広げつつある。医療の分野でもそうでなくても少しずつ友達が出来てきた。友達が欲しいから行動しているわけではなく、それこそ一体何を求めて自分が行動しているのか、よくわかっていないが、自分一人では限界があることについて第一の解なのだと思っている。

今日もユウブログに来ていただき、ありがとうございます。
最終的に、人が大事。

  • この記事を書いた人

ユウ

人工呼吸管理が好きな臨床工学技士(ME; CE)。十数年の職務経験で、民間病院から県立、国立病院機構の急性期から慢性期医療に従事。東日本大震災の衝撃から一念発起し、米国呼吸療法士プログラムの受けるべく留学するも資金繰りに失敗して途中帰国。でも求めた知識より一緒に過ごしたグローバルかつ多職種の友達が何よりの誇り。趣味は写真。マイブームは禅。医療・健康など少しでも役に立つ発信を心掛けます。よろしくお願いいたします。

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