エッセイ

チーム医療をつくる【情報収集】

エッセイの呼吸125

何をするにも、いかに準備ができているかが大事だ。緊急時においても平時から備えておくことで慌てふためくことない行動がとれるというものだ。

先日は新規の入院患者情報が私に来なかったことがあった。延期の連絡だ。急に入院になるよりはいいかもしれないが、肩透かしというか、そのための準備をして、当日も重たい業務を入れないよう調整していたのに、来ないと知って何だか虚しい気持ちにはなった。

でも、急な要請は結構平気で連絡してくる。嫌ではないが、やはり想定しうることに備えて準備をしておくことが大事だと実感する。コストも考慮して、求められたときに適切なものを現場に提供する。

まぁ孤独だが、我ながら良い仕事もしている気がしてきた笑

いずれにせよ、まず情報収集だ。どんなニーズがあるのかも信頼性の高い情報から得られる。そして接触回数にもよる。あまり病棟へ顔を出さないと電話で言うほどのことのないことや、今いるからちょっとしたことだけど声をかけておこうという情報が得られない。

意外とちょっとした話の中に重要性が高いと思えることが含まれていたり、オフィシャルではない実情が聞けたりする。オフラインの方が仲良くなりやすいこともあり、こちらからも必要な情報を聞きやすくなる。バランスが大事だ。聞きまくると色々と見えてくるだろう。

真夏に人工呼吸器の機種変更祭りを始めたい。その前夜祭として来月は各棟でヒヤリングキャンペーンをしていこうと思っている。そこで更にプランのブラッシュアップを図る。

昨日より前に進むことが大事だ。今月より来月が前進していること。ときに止まって引き返すことはあってもいい。失敗も成功の一部だ。変化しなければ未来はない。新しいムーブメントを巻き起こしていく。

チーム医療というと、患者さんも含めて、というのは浸透した気がするが、出入りする業者さんのはまだ意識が低い気がする。外部の1つに対して急に高圧的な態度をとる人がいる。要注意だ。

単純に販売している商品の知識がないのなら、少しは気持ちはわかる。困ったことが起こったときにクレームをつけたい場面で感情的に言いたいことはあると思う。しかし、決して怒ってはいけない。

怒りは力を持つ。その力を振りかざされた相手は傷つく。傷つけたいのなら怒ってもいいかもしれない。しかし、それで解決するのは怒りを感じた人の気持ちだけだ。怒られて良い気分になる人はいるだろうか。少なくとも少数派だ。

クレームを持ち帰って、それをニーズの1つとして捉えて、きちんと対処してもらえれば、収まりがつくかもしれない。でも、最初から伝える側が困っていることについて助けてほしい、要望を聞いてほしいと好意的に接することができたら、もっとスムーズに事は運ぶものだと思う。そうならないこともあるのだけれど笑

何事も程よく、バランスが大事。

今日もユウブログに来ていただき、ありがとうございます。
憤りの砂を噛み虚しさを抱いて寝る。

  • この記事を書いた人

ユウ

人工呼吸管理が好きな臨床工学技士(ME; CE)。十数年の職務経験で、民間病院から県立、国立病院機構の急性期から慢性期医療に従事。東日本大震災の衝撃から一念発起し、米国呼吸療法士プログラムの受けるべく留学するも資金繰りに失敗して途中帰国。でも求めた知識より一緒に過ごしたグローバルかつ多職種の友達が何よりの誇り。趣味は写真。マイブームはNFT。医療・健康など少しでも役に立つ発信を心掛けます。よろしくお願いいたします。

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