臨床工学技士 エッセイ

契約を続けるか切るかの判断

エッセイの呼吸121

「長い付き合いなので、ぜひ今度ともよろしくお願いします。」
「金額的においくらでしたら継続をお考えいただけるでしょうか。」
「○○さんの機械ですと、●●ができないですよね?」

人は感情の生きものだ。わかるけれど、ビジネスに情は禁物だと思っている。しかし一方で、一番大事なことは人柄だとも思っている。

良いサービスには適切なコストを支払うのは当たり前だと思う。だから、安ければいいものではない。今だけ甘い言葉と良い顔されても響かないのは相手に血の匂いがしないからだ。

契約を切られることは、件数が少なくても見逃せないことだ。ここを乗り切ればむしろ契約数が増えるというときに本気が見られないところとは一緒に仕事ができない。

そんなことを思うディーラーさんがいる。決して担当者が嫌いということではない。おそらく、ディーラーさんではなくメーカーさんだったら良い仕事ができていたのではないかと思う。会社によって、できることとできないことがある。仕方のないことだ。

基本的にどこも損をしない仕事がしたいと私は考えている。考慮してもらった部分は別の部分で儲けてほしい。各会社さんの得意なところで頑張ってもらえればWin-Winになると信じている。

手を引いてもらう話をするのは良い気分にはならないだろうと思う。だからこそ間接的に手を回してみたりしたが、ハッキリ引導を渡すのも大事な仕事だろう。その代わりではないが、別のところで頑張っていただく代案を出すとする。

それらが最終的に患者さんにとってもWin-Winになるはず。そう信じている。

今日もユウブログに来ていただき、ありがとうございます。
This is the way.

  • この記事を書いた人

ユウ

人工呼吸管理が好きな臨床工学技士(ME; CE)。十数年の職務経験で、民間病院から県立、国立病院機構の急性期から慢性期医療に従事。東日本大震災の衝撃から一念発起し、米国呼吸療法士プログラムの受けるべく留学するも資金繰りに失敗して途中帰国。でも求めた知識より一緒に過ごしたグローバルかつ多職種の友達が何よりの誇り。趣味は写真。マイブームは禅。医療・健康など少しでも役に立つ発信を心掛けます。よろしくお願いいたします。

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