ロシア・ウクライナ情勢を受けて、映画「ひまわり」が緊急上映となる。作中に出てくるひまわり畑は、冷戦時にウクライナで撮影されたものだ。
一度だけ観たことがある。レンタルしたのだったか忘れてしまったが、10代の頃だったと思う。そのときは戦争というものがあまり身近に感じられなくて、心には残ったが、ある種の昔話として捉えていた。
でも本当は、昔話なんてことはない。今現在の情勢しかり、戦争はずっと続いている。戦争は私が生まれる前の出来事ではなく、この数十年を振り返っても、世界のどこかで紛争は起きている。
それでも遠い空の下の出来事に感じられる、というよりそう思いたいのかもしれない。だからこそ、過去の教訓や芸術作品を通じて、メッセージを心の中に留めておきたいと思う。
私のかかりつけ医は、入院はできないところだが一般的な健康診断はできてしまうくらいの医院である。そこの待合室には、上からモニター画面が設置されており「ローマの休日」か「風と共に去りぬ」がエンドレスで映されている。
動画全盛でショート尺が好まれる時代に、モノクロの映像を音声なし字幕で観るのは、なんか乙だ。なんか観ちゃう。行くたびについ観ちゃう。
電車に乗れば、みんな手元のスマホを見るのが当たり前になった。私もそうだ。しかし、その医院に行くときは上のモニターを観ちゃう。
名作には名作と言わせるだけの理由がある。医院に行くたびについ観ちゃうけれど、そろそろ「ひまわり」やらないかなぁと思っていた。歳を重ねるたびに、あまり頻度多く医院に行くことはなかったが、ずっと思っていた。「今日はローマの休日かぁ。。。」
映画を観ていると、時間はあっという間に過ぎる。限りある時間を生きることが人生、映画のように生きれたら、あっという間だろう。
でも戦争による悲劇は映画の中の話だけにしておいて、スクリーンの外では争いのない喜劇にしたいものだ。
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盛り上がるところで名前を呼ばれてしまうと惜しい気持ちになるのは元気な証拠。笑