桃の節句は過ぎ、梅の花が咲き始めた。私の近所では白より濃いピンク色の大盃をたくさん見かける。見頃の花は素敵で、つい写真を撮ってしまう。
そう思うのは私だけではないらしく、ご年配の方やお若い方もチラホラスマホを向けている。白い花びらも桃色に染まってしまうかのように注目を浴びている。
夜の風も心なしか春を感じさせる季節になって、新年度の準備に期待と少しの不安を募らせる3月。一週間後の11日、11年前の2011年は、大変な災害に衝撃を食らった。
中日新聞「災害時の停電 医療機器 止めない備え」の序盤を読んだ。写真には、筋ジストロフィーを患う白井さんと、おそらく人工呼吸器トリロジーの着脱式バッテリーが6本写っている。
トリロジーの着脱式バッテリーは、フル充電状態で2~3時間もつ。少なく見積もって2時間だとして、2時間×6本=12時間というバッテリーだけで半日はもつ計算になる。薄っすら写っているのは、鉛蓄電池だろうか。
鉛蓄電池はメーカー推奨のものはないので、人工呼吸器の動作は保証されないが、長時間もつだろう。3つほど写っているように見える。少なくともバッテリーだけで1日もちそうだ。
これから避難所でも医療設備が少しずつでも整えられていくだろうと思う。しかし、日本はまず自助が求められる。自宅では3日間ほど停電状態でも生存できる備えが必要だろうと思う。
難しいのは、バッテリーは消耗品であるということだ。劣化する。定期的にバッテリー動作時間をチェックするか、使用年数を記録しておいて、時期がきたら買い替える必要がある。
医療的なケアが必要な人は、人工呼吸器だけ電気を使う機械を使っているわけではない。吸引は必須だし、排痰に関する機器もある。それらを考えると、発電機があった方が良いだろう。
発電機を備えると、しっかり災害対策を考えている感が出る。医療機器はすべてバッテリーを備えているわけではない。加温加湿器はついていない。非常時は人工鼻を付けることとすることが一般的だ。しかし、3日間、加湿なしは人によってはキツい。
自分にとって何が必要なのか、学生の頃に学校で避難訓練をしたように、年に一回は防災について考えて、備蓄の棚卸や避難経路の確認、訓練をした方がいい。
今日もユウブログに来ていただき、ありがとうございます。
備えあれば患いなし。