
鈴木信行さん著作「医者・病院・薬局 失敗しない選び方・考え方」から「要望書の作成する」という部分をピックアップして紹介します。
多職種が関わる故に、
どの段階で連携がとれているのでしょうか
と指摘されています。
当院でも私自身、
すき間があるなと感じることがあります。
稀に患者さん・患者さんご家族の要望を
看護師にカルテ記載まで要求する方がいらっしゃいます。
それも結局「言った・言ってない」問題になり得ます。
不満があって「こうして欲しい」という事がある場合は
文書を自ら用意するというのが、
お互いにとって良い関係が築けるのではないかと思います。
医療機関に求める要望書を作成する
自分が何を期待するのか
文字に起こして伝えます。
- 箇条書きにする
- 文章はうまくなくてもよい
- 自分の言葉でよい
- 紙のサイズはA4
- 日付を入れる
要望書を渡すタイミングは、
いつでもいいですが、
あえて挙げるとすれば
初診時か治療方針が大きく変わるときです。
また、気持ちが変わって
何回出してもいいです。
【CEユウの意見】
各医療機関で、得意・不得意なこと、実際に出来ること・出来ないことがあります。
医療者でなければわかりにくいかもしれない各病院における、
それぞれの役割というものがあるので、
コミュニケーションが取れないと医療者側も
不本意な医療サービスの提供となってしまうことがありますので、
期待することはお伝えいただいた方がありがたいと思います。
要望書に盛り込む内容
- 治療方針の根拠となる「人生観」(治療そのものは医師の意見を尊重)
- 治療に必要となる情報(特に、他院・他科に関する事項)
- コミュニケーションに関する考え方
人生のなかで大切にしている考え方を明確にしておきます。
それに基づいて治療方針を決めてほしいという願いを記載します。
他科に関する情報や
他の病院を受診している場合は、
情報収集が十分に取れないこともあり、
他の疾患への影響や対処法も挙げておくとよいとのことです。
コミュニケーションについては、
著者は、
医師のことを「先生」と呼ばすに
「さん」付けを希望することや
家族のみの告知は避けて欲しいと書かれたそうです。

本の中では医療者へ提出する前に家族にも提示し理解してもらいましょうとも書かれています。私は要望書の作成をしたら、医療機関と同じ内容の文書を家族にも提出するようにしようかなと思いました。
要望書を提出される人は実際にいるか?
実際のところ、
要望書を持ち込む患者さん・患者さんご家族は
結構、普通にいらっしゃいます。
フォーマットはさまざまで、
内容もさまざまですが、
文書にまとめてこられる方はいらっしゃいます。
それでも、大事な部分は
毎回のように確認することもあると思います。
つまりは、気持ちに変化がないかという確認になります。
慢性期で人工呼吸器を装着されている患者さんご家族の要望では、
排痰補助装置も使用されている方もいらっしゃいますので、
ご自宅での詳細な使用の仕方なども書かれていたりすることがあります。
人生における価値観や
治療に対しての考え方から、
侵襲の度合い、どこまで治療を進めるのか
気管切開は行うのか
心臓マッサージはするのかなど
思うところは書いて意思表示されるとよいと思います。

私は患者として病院を受診したとき、紙媒体では要望書を渡したことないですが、医師に直接メールをしたことはあります。
まとめ

【参考書籍】
I appreciate your reading the article all the way through.