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呼気ポートの選択について【リークポート】

呼吸って面白い2

人工呼吸療法は2種類の換気方式がある。アクティブ方式とパッシブ方式だ。一般的には、ICUや急性期で使われる人工呼吸器にはアクティブ方式で行い、在宅や慢性期ではパッシブ方式が多く選択される。

パッシブ方式のメリットの一つは、呼吸回路が簡単になることだ。人工呼吸器から患者さんまでを一本にできる。呼気の排出を人工呼吸器内でコントロールするのではなく、呼気ポート(リークポート)を呼吸回路の構成に組み込むという方式だ。

NPPVマスクを使用する場合は、呼気ポートがマスク自体に付いているものがある。よって、NPPVマスクに呼気ポートが付いていないものや気管切開または挿管チューブ下でパッシブ方式の人工呼吸管理を行う場合、呼気ポートを呼吸回路に接続する。

ただこれまではフィリップスの一択になることが多かった。他社が呼気ポート単品で販売することが一般的でないためだ。呼気ポートのリーク孔のサイズが厳密には換気量(圧)に関係するため、汎用の使用の是非が問われる。蛇腹と一緒に梱包されたもの一体で商品とする方が納得なのはわかる。

フィリップスの呼気ポートで難点なのは、排出音が大きいのと片方の径が小さく設計されているため、相性の悪い蛇腹と接続したときに脱落しやすくなる。回路外れが起きるリスクがあることだ。接続の向きや回路の種類の変更といった工夫がいる。

他に選択肢が広がればといった中でようやく昨年の秋頃から販売開始しているという、チェストの「汎用リークポートアッセンブリ CHE-SK-1」だ。実物に触れる機会がないのでレビューではないのが残念だ。

カタログ情報によると静音設計になっているという。見かけの径の大きさも悪くなさそうだ。換気量が色んな呼吸器の種類や設定によって変動しないのか実験してみたい。職場でそうゆう製品評価をするのが好きだったな。

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  • この記事を書いた人

ユウ

人工呼吸管理が好きな臨床工学技士(ME; CE)。十数年の職務経験で、民間病院から県立、国立病院機構の急性期から慢性期医療に従事。東日本大震災の衝撃から一念発起し、米国呼吸療法士プログラムの受けるべく留学するも資金繰りに失敗して途中帰国。でも求めた知識より一緒に過ごしたグローバルかつ多職種の友達が何よりの誇り。趣味は写真。マイブームは禅。医療・健康など少しでも役に立つ発信を心掛けます。よろしくお願いいたします。

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